伊礼智の「小さな家」70のレシピ

伊礼智の「小さな家」70のレシピ

総括

これから家を建てる、家をリフォームする予定のある方は一度読んでおいて損はない本。バブル期の家に住んでいる私はこの本に書かれていることは耳が痛くなるぐらいよくわかることがたくさんあって、そうだよね~そうですよね~と読み進めました。

7回のお引っ越しで様々な家に住みましたが、家は広ければいいってものではなく、適切な収納、適切な空間があればむしろ小さい方が快適だと身にしみて実感しています。掃除の手間も省けるし、エアコンも少なくて済むし、電器もたくさんつけなくて済む。全てが本当のエコなのです。

家を小さく済ませることで、その分余った資金を家の質を高めるために使う、その結果さらに冷暖房効率がよくなりエコになる。

伊礼さんが作られたおうちに住もうと思うとモノを少なくすることは必要ですが、むしろ自分の大切なものを際立たせてくれるようにも思います。今まで日本では置き去りにされていた結果不格好な物置がおかれているお宅も多いですが、外で使うモノのために外用の収納もはじめから作りましょうねとか、建築家として本来もっておいていただきたい感覚もちゃんと持ち合わせておられます。

ミニマム、シンプル、北欧、和モダンなどすっきりとした暮らしをされている方の琴線に触れる本で、何度も見返したくなる本でした。

以下、抜粋

P006:心地よい家とは、家の大きい、小さいには関係なくて、心地よい居場所があちこちにあるかどうか、そのつながり具合なのだ

P006:面積を小さめにすることで、余裕が出来た予算を、質を上げることに使う方が心地よく暮らせるのではないか

P039:一坪の標準階段、1坪の標準玄関、一坪の標準浴槽、洗面所も1坪とか、1坪あれば十分な部分について1坪を標準としています(トイレは1畳)

P057:アパートは、最低限の生活空間を揃えるためにバルコニーをつけますが、それはただの物干し場でしかない・・・戸建て住宅をたてるのですから、安易にバルコニーを作るべきではない・・・インナーバルコニーも1つの選択肢。

P059:大きな既製品の物置がおいてあるのは見た目だけでも情けないもの・・・外物置まで組み込んだ設計をしたい。

P072:窓は、遠くの景色が見えるところ、いい景色が見えるところに設けるもの・・・開口部を絞ることが光をデザインすることに繋がります。